Mae向きなブログ

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プロフェッショナルたちの脳活用法

茂木健一郎さんの『プロフェッショナルたちの脳活用法 (生活人新書)』を読みました。プロフェッショナルは好きな番組なので毎週楽しみに見ています。本書を読みながら,この方は確かにこんなことを言われていたなぁとか思いながら読み進めました。
いろいろと印象に残ったのですが,まず,「アイデアはどこから湧いてくるのか?」で,19世紀のフランスの微生物学者,パスツールが「白鳥の首フラスコ」を使って行った有名な実験を例に出して,アイデアが湧くとは,以下のようなことであると書かれていました。

つまり,何もないところからアイデアが自然発生することは絶対にないのである。外から入ってきた種々雑多な情報が,脳というフラスコの中に蓄積され,さらに攪拌(かくはん),分散,増殖,結合といった化学変化が繰り返されることで,初めてアイデアという微生物が育つ土壌が出来上がる。

常日頃から経験を積み,知識を蓄積させておくことが必要なので毎日コツコツと継続した努力が必要なんだろうと思います。
次に「セキュアベース」では以下が印象に残りました。

もう少し脳科学的に説明すると,人間の脳は,「確実なこと」と「不確実なこと」とのバランスを常にとっている。確実なことが10あれば,同じ10だけ不確実なことも受け入れることができ,その10の範囲で脳はさまざまな探索活動をとることができるのである。

なるほどと思います。特に今年は異動して新しい環境になり,確実なことが少ない状態なので,不確実なことがなかなか受け入れられないという感じがします。今の自分の状況とあまりにマッチしているので印象に残りました。
本書を読んで,他にもたくさん印象に残ったところはあるのですが,最後に,「どうすれば自分に合った仕事が見つかるでしょうか?」という質問に対し,鮨職人の小野二郎さんが言われた以下の言葉。

「自分に合う仕事なんかないですよ。自分が仕事に合わせなきゃいけないでしょう。だって,まるで経験のない人が,あれもダメ,これもダメと言っていたら,やる仕事なんてありませんよ。だから仕事というのは,与えられたらそれが天職だと思って,一所懸命修行すればいいと思います。そうすれば誰だって一人前になりますよ」

就職活動を控えた学生さんにとっては,参考になる言葉ではないだろうか。