今日の午後の時間を使って,県内の企業の方をお招きしての講演会が実施されました。その中で,ある企業の方が生徒へ,茨木のり子さんの詩をプレゼントされました。とても印象に残ったので書き留めておきます。
「自分の感受性くらい」茨木のり子
ぱさぱさに乾いてゆく心を ひとのせいにはするな みずから水やりを怠っておいて 気難しくなってきたのを 友人のせいにはするな しなやかさを失ったのはどちらなのか 苛立つのを 近親のせいにはするな なにもかも下手だったのはわたくし 初心消えかかるのを 暮らしのせいにはするな そもそもが ひよわな志にすぎなかった 駄目なことの一切を 時代のせいにはするな わずかに光る尊厳の放棄 自分の感受性くらい 自分で守れ ばかものよ