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福翁自伝

現代語訳 福翁自伝 (ちくま新書)

現代語訳 福翁自伝 (ちくま新書)

福沢諭吉と言えば、日本人なら誰もが知っている偉人だと思いますが、恥ずかしい話、「一万円札」、「学問のすすめ」、「慶応大学を作った人」という位の認識しか今まではありませんでした。縁あって本書に出会ったのですが、願わくば、もっと若いうちに読んでおけばよかったなぁと思います。是非、若い人に読んでもらいたいと思います。
前半は若い頃の話で、お酒の話や馬鹿をやった話がたくさんあって、自分の福沢諭吉に対するイメージと大分ギャップがあったのですが、大阪から江戸へ出てきてからの話は圧巻でした。

  • ある日、横浜に出かけたとき、今まで学んで来たオランダ語が全く役にたたないことを知ったあとの福沢の行動
  • 咸臨丸でアメリカへ渡った話
  • ヨーロッパに行った話

など、幕末から明治維新にかけて、日本が大きく舵を切ろうとしたときに福沢が生き生きと関わったことを想像すると、できることならタイムマシンに乗って、その活躍ぶりを実際に見てみたいものです。
当時と現代を比べると、物質的には現代が恵まれているというのは言うまでもありませんが、そうでない部分では、ひょっとしたら当時の方が恵まれていたのかもとすら思えてきます。それぐらい日本を変えるんだというエネルギーを強く感じました。翻って現代の日本はどうでしょうか。平和な環境にあり、学びたいと思えば、何不自由なく学べることにもっと感謝の気持ちを持たなければと思います。