Mae向きなブログ

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冷たい密室と博士たち

この本が刊行されたのは、1996年7月だそうですが、このシリーズに没頭してしまうのは、本の内容の面白さにあることは間違いないのですが、それ以外にも、自分が大学生だった楽しい時代を懐かしく思い出すことができるからだと思います。

UNIX端末」、「telnetコマンド」、「talkコマンド」、「whoコマンド」など、当時よく使っていたコマンドが登場すると、とても懐かしい気持ちになります。

電子メールのやりとりも出てきますが、自分が初めて電子メールを送ったのは1990年位。UNIX端末からmailコマンド(メーラーではなく)を使って東京の大学に通っていた高校時代の友人に宛てたものだったと思います。現代では、小学生でも使いこなせる電子メールですが、初めて送って返信が届いたときの感動は今でも鮮明に覚えています。

印象に残ったこと

「数学は何の役に立つのか?」

誰と誰のやりとりなのかは伏せておきますが、心地よいやりとりだと思います。

 「学生が、数学は何の役に立つのか、きいてきたら」
 「何故、役に立たなくちゃいけないのかって、きき返す」
 「だいたい、役に立たないものの方が楽しいじゃないか。音楽だって、芸術だって、何の役にも立たない。最も役に立たないということが、数学が一番人間的で純粋な学問である証拠です。人間だけが役に立たないことを考えるんですからね」