Mae向きなブログ

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コンビニ人間

第155回芥川賞受賞作品。とても考えさせられました。 特に印象に残っているのは、p77の以下の文章。

 あ、私、異物になっている。ぼんやりと私は思った。

 店を辞めさせられた白羽さんの姿が浮かぶ。次は私の番なのだろうか。

 正常な世界はとても強引だから、異物は静かに削除される。まっとうでない人間は処理されていく。

 そうか、だから治らなくてはならないんだ。治らないと、正常な人達に削除されるんだ。

 家族がどうしてあんなに私を治そうとしてくれているのか、やっとわかったような気がした。

コンビニ人間

コンビニ人間