面白い設定の小説でした。こんなことは絶対にありえないことでしょうが、政治に興味を抱かせてくれる本だと思います。以下の台詞が印象的でした。
「たしかにいま、日本中がどうも子供じみているような気がする。政治家に女がいればけしからんということになり、増税だといえばとんでもないとなる。一方で、各世帯に金をばらまくとか、高速道路を安くするとか−−そんな目先の利益だけに飛びつく。それでいいのか?いまのこのご時世、世論なんてものはどこにもない。あるのは要求だけだ。この日本に、日本の将来を真剣に考えて投票する人間が果たしてどれだけいる?」
- 作者: 池井戸 潤
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2014/08/01
- メディア: Kindle版
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