戦争を知らず、平和な時代に生きる世代でも戦争は悲惨なものであり、絶対にやってはいけないものということは頭ではわかっていますが、本当の戦争の悲惨さは体験した人・世代でないと分からないものだと思う。小説を読んだからといって分かるようなものではないと思いますが、知る努力は必要だど思う。
小学校教師である北森竜太と芳子に襲いかかる苦難は、こんな理不尽なことは小説の中の話であって、現実ではないと思いたいほどのものですが、あったかもしれないと考えると、戦争について真剣に考えなければならない、考えたいという気持ちになってきます。
ぜひ、若い世代に読んでほしい作品です。