副題に「例題で身につく」とあるように、興味をかきたてられるような例題を通して楽しく学習ができる本ですね。
例題のひとつに、「銅線内の電子分布」を求める問題があります。最近、シュレディンガーの波動方程式について学んでみたいと思っていたところでしたので簡単な例題を通して学びを進めることができてよかったです。
説明の中で、については自分で求めてくださいとありましたので、下記のように求めてみました。
より、
よって、波動関数は、
となる。
また、ロケットに関する例題もあるのですが、最近、はやぶさ2のカプセルが地球に帰ってきたばかりということもあって、とてもタイムリーな例題ですね。以下は、ツィオルコフスキーの公式とよばれる宇宙工学では重要な式だそうですが、ロケットのうち燃料以外に使える質量は、全体の7%程度にすぎないとのこと、このような事実が数式を通じて得られるということを考えると、ほんと数学の大切さを感じさせられますね。
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忘れないようにメモ。「非斉次式の一般解は、斉次式の一般解および非斉次式の特殊解の和で与えられる」
— ⓂⓐⓔⓗⓐⓡⓐⓂⓐⓢⓐⓗⓘⓓⓔ☀(15℃) (@maehrm) 2020年12月13日
以下の微分方程式の一般解を求めるときに、定数変化法という手法を使いましたが、なかなか面白いですね。 pic.twitter.com/3RsGTQvu2J
— ⓂⓐⓔⓗⓐⓡⓐⓂⓐⓢⓐⓗⓘⓓⓔ☀(15℃) (@maehrm) 2020年12月13日
そして導かれた一般解がこちら。自分で一回導出しておくと、あまり難しい式だと思えなくなりますね。 pic.twitter.com/YERCwoRQJg
— ⓂⓐⓔⓗⓐⓡⓐⓂⓐⓢⓐⓗⓘⓓⓔ☀(15℃) (@maehrm) 2020年12月13日