今まで教える側の立場にいるにも関わらず、教えるとはどういうことなのか深く感えたことはなかったように思います。齋藤孝先生曰く、
教えることの目標は、相手を上達させること
そのためには、「練習メニューをやらせること」が中心にあって、優れた練習メニューを繰り返し、飽きさせずにやらせることができれば、学ぶ側は間違いなく上達するのですが、そのためには以下の5つの力が必要になってくるということでした。
それぞれについて印象に残ったことをメモしておきたいと思います。
モチベーションをかきたてる「憧れる力」
- 教える対象物に飽きない
- 教える側も現在進行形で学び続けている。それも常に学ぶ側の何倍もの速度で学び続けている
- 良い状態と悪い状態を交互に見せて、良い状態に憧れさせる
相手に足りない力を見抜く「評価力」
- 客観的な評価の基準を示す
- 相手が上達するような評価を与えられることが、「評価力」のある指導者
- 「良いものとはどういうものか」を間違わない
- 教える側はたくさんの良いものに触れていなければならない
- 相手の上達のためには、「この点だけを見れば良いけれど、この観点ではいまひとつ」といった評価をするべき
- 学ぶ側にも評価力を植え付ける
優れた練習メニューのための「テキスト力(素材力)」
- 学ぶ側に必要な力を見抜いてテキストの選択する
- 何かと何かを比較させるというのが絶対失敗しない教え方の王道
退屈させず学習効果を上げる「ライブ能力」
- 場の空気を感知して、臨機応変にメニューを切り替える
自立を促す「育てる力」
- 教育の最終目標は、「相手が自立していくこと」
- 運動部で覚えた「基本勝ちパターン」は、勉強にも生かせるということを意識させる