本書の最後の言葉が印象的でした。
武士道はその象徴である花のように,四方からの風に吹かれて散っていきます。けれどもその香りは人類を祝福し,人生を豊かなものにしてくれるのです。
何年もの年が流れ,武士道の習慣が葬り去られ,その名さえ忘れられる日が来ても,その香りは空中を漂っています。
「路辺に立ちて眺めやれば」,私たちははるか遠くの見えない丘から漂ってくる,その爽やかな香りを,いつでもかぐことができるのです。
- 作者: 新渡戸稲造,夏川賀央
- 出版社/メーカー: 致知出版社
- 発売日: 2012/09/07
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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