Mae向きなブログ

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夢があふれる社会に希望はあるか

日本に登場したキャリア教育は、「夢追い型」とも呼べる特徴を持っており、それは「夢を脅迫する社会」をつくりあげる一翼をになってきたが、「夢追い型」キャリア教育の実践には、4つの「落とし穴」があると著者は述べている。

  1. 「夢」や「やりたいこと」がない子どもたちを追い詰めてしまう
  2. 日本における採用と雇用は、「就社」の形態を主流としているという現実と齟齬がある
  3. 夢を見つけさせるところまでは熱心であるが、見つかった夢じたいを掘り下げていない
  4. 夢を実現できなかった時にどうすれば良いかは、教えてくれない

「今年小学校に入った子どもたちの65%は、彼らが大学を卒業した時点で、今はまだ存在しない職業に就くだろう」という変動の激しい時代、子どもたちに夢を持つことを強制し、それを実現するためには、どうしていく必要があるのか逆算していくよりも、「計画的な偶発性(プランド・ハプンスタンス)」、偶然のチャンスを生かして、上手に転換を計りながら自らのキャリアを歩んでいくという考え方は今の時代にあっているような気がします。