スマートスピーカーやSiriといったものが日常生活に入ってきているので、音声を認識させ、何かをさせることは簡単なことなのではと思ってしまいますが、本書を読むと、いかに自然言語の理解が難しいかというのが分かりますね。
遠くない将来、人間から指示されたことをしっかり理解してくれるロボットが登場することがあるかもしれませんが、そんなときには、ルーディメント王子と自動人形との間で繰り広げられた諸問題はどうやって解決したんだろうかなどと思いを馳せながらロボットと向き合っていきたいものです。
楽しい物語もさることなら、最後の解説が分かりやすくてとても良いですね。