Mae向きなブログ

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項羽と劉邦

恥ずかしいことに、「秦の始皇帝」とか「魏・呉・蜀」とかただ社会のテストで点を取るためだけに単語を断片的に覚える程度の勉強しかしてこなかったために、興味を持って意欲的に学ぼうという意識に欠けた10代を過ごしたことが今思うと本当にもったいないなと思います。

本書をわくわくしながら読み進めなるうちに、受験を目的とした勉強が本当に有益なことなのかなどと考えさせられました。中学3年間、高校3年間と分断されたカリキュラムで学習と部活動を両立するだけでも大変な中、読書に没頭する時間を確保するのは大変困難な状況にあると思います。限られた自宅学習の時間で効率良く学ぶには、どうしても暗記中心、演習中心に偏ったものになっているような気がします。

昨今は中高一貫校などが増えてきていますが、高校受験に縛られず、6年間を見通して、読書などを通して興味・関心を高め、あとは自ら主体的に学んでいくような雰囲気がある学校は魅力的に思えてきますね。

本書を読み終えた今、項羽と劉邦が活躍した時代についてもう少し学んでみたい気持ちがあり、また、今なら10代の時期に面白みを感じなかった漢文についても興味を持って取り組めるだろうなと思います。

読書には学ぶ意欲を喚起するという効果があることを身を持って体験しています。10代の皆さんにはぜひ今のうちに読書の楽しみに気づいて欲しいですね。

項羽と劉邦(上)(新潮文庫)

項羽と劉邦(上)(新潮文庫)

項羽と劉邦(中)(新潮文庫)

項羽と劉邦(中)(新潮文庫)

項羽と劉邦(下)(新潮文庫)

項羽と劉邦(下)(新潮文庫)