囲碁のルールも全く知らないので、普通なら読もうと思うことはないはずなのですが、
こともあって、読み始めてみました。
読み始めてみるとすぐに惹き込まれていくのですが、読みながら、『数学ガール』シリーズの冒頭「あなたへ」のメッセージ(↓)が頭に浮かんできますね。
もしも、数式の意味がよくわからないときには、数式はながめるだけにして、まずは物語を追ってください。テトラちゃんとユーリが、あたなと共に歩んでくれるでしょう。
数学が得意な方は、物語だけではなく、ぜひ数式も合わせて追ってください。そうすれば、物語全体の姿がよりよく見渡せるかもしれません。
まさに『幻庵』も囲碁が全く分からない自分でも物語を追うことで十分過ぎるほど、没頭し楽しむことができました。囲碁が分かる方が読めば、その面白さはどれほどのものになるのでしょうね。
また本書に随所に見られる、自分を超えるような弟子をしっかり育てるという姿勢は教育を考える上でもとても大切なことだと改めて感じたところです。