Mae向きなブログ

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天才たちの未来予測図

世界が認めた若き天才が語ったことで印象に残ったことのメモ。

成田悠輔さん

「学歴重視から経験重視に変えていく」というものが語られているが、これは入学試験や就職活動の際、学力・学歴を評価の中心に据えるのをやめ、これまでどんな経験をしてきたかを評価の基準にするべきという主張。しかし成田さんの考えだと、経験重視の社会では、今まで以上に格差が広がる。なぜなら親がお金持ちでないと、受験でアピールしたり、履歴書に書いたりできるような経験はなかなかできないから。

日本の学力重視の受験制度はそこそこいい仕組みだと思っているが、学力という尺度に偏っているのは問題。学力以外の偏った基準を何百個もつくることが必要。

エリート層に属する人たちだけの経験にもとづいて、日本人一般についての教育制度をつくるというのは、かなりリスクがあるとのこと。

今の日本はもっと「格差をつくり出すべきだ」と考えている。圧倒的な価値を生み出す「稼げる人」を増やしていくことが必要。

小島武仁さん

GS(ゲール・シャプレー)アルゴリズムは「奇跡のアルゴリズム」で、「ミスマッチが一切存在しない」という性質がある。

未来はよくなる、よくしていけると考えているほうが、前向きに研究に取り組めて、成果につながりやすいので、問題点は冷静に受け止めつつも、あまり日本の将来を悲観しすぎず、明るい未来への種が芽吹いているのを見逃さないようにしていきたい。

内田舞さん

「再評価」という心理的アプローチとは、ネガティブな感情が生じたときに、その状況や感情自体を客観的に整理して、「今、私はこの気持ちを感じる必要があるかな」や「ここから私は気持ちを変えられるかな」と立ち止まって考えてみるという手法。

再評価が苦手だと日常生活で気持ちの切り替えが難しくなる。どんな人でも嫌なことがあるわけだから、そのときに毎回ネガティブな気持ちになると気分転換ができなくなり、うつ病のリスクが高くなる。ただ再評価は練習を繰り返すことでだんだん上達することがわかっている。

再評価の練習は最初は難しいので、「後で振り返る」ことから始めるとよい。「あのときはどういう気持ちだったかな」「どんな考えが影響してそういう気持ちになったのかな」と振り返る。そのうえで、気持ちや状況を捉え直せないか試してみる。このような振り返りを重ねて、コツをつかんでくると、「その場」での再評価ができるようになる。

心理学用語に「アルトルイズム」という言葉がある。これは日本語で「他愛」のこと。他愛は、自分が抑うつを感じているときに、「自分が誰かの役に立っている」と感じられると、その抑うつが和らぐという考え方。

心理学用語で「ラジカル・アクセプタンス」というものがある。これは、自分のコントロール下でないことをあえて評価せずに、「起きたこと」として受容(アクセプト)して前に進むことを意味する。「ラジカル・アクセプタンス」を感動するほど実践していたのが、2020年冬季オリンピックでの羽生結弦選手。演技の冒頭、リンクの氷にできた溝にはまり、ジャンプを失敗したが、その後は最初の失敗の影響を微塵も感じさせない最高の演技を見せた。溝にはまるという自分のコントロールできないことはそのまま受け入れ「やるべきこと」に意識を集中することができていた。

自分の行動や考え方で意味づけを変えられる出来事に対しては「再評価」、自分のコントロール下にない出来事に関しては「ラジカル・アクセプタンス」を活用することが重要。