高校で物理を学び始めたとき、(自分だけかもしれませんが)水平投射や斜方投射の公式を覚えて、あとは演習問題を解いて理解を深めるというよりも、公式の適用方法に慣れるという感じの勉強法だったような気がします。
やがて数学で微分積分を学習すると、丸暗記した公式の意味が分かるようになるのですが、せっかくなら物理と数学の分野を横断しながら学べるともう少し興味を持って取り組めたのかなと思います。
本書では力からスタートして、ニュートンの運動方程式、万有引力の法則と積分を使って質点の位置までとらえていく過程がとても丁寧に説明されており、非常にわかりやすいですね。そして何より面白く、学ぶ楽しさを実感できますね。
高校生はそろそろ夏休み。本書と『数学ガールの秘密ノート/積分を見つめて』を使って、物理と数学の世界を行ったり来たりしながら学んでみるのも楽しいのではないでしょうか。「力学的エネルギー保存則」も今までとは違った視点から眺められるのではないでしょうか。また、微分・積分を教科書(授業)で習う前に学ぶ独学の楽しさみたいなものも味わえると思います。
今回は「ニュートン力学」編でしたが、次の物理ノートはどの分野なのか今から楽しみですね。
『数学ガールの物理ノート/ニュートン力学』届きました♪Enjoyしたいと思います! pic.twitter.com/wmH5yRboCF
— ⓂⓐⓔⓗⓐⓡⓐⓂⓐⓢⓐⓗⓘⓓⓔ☀(17℃) (@maehrm) 2021年7月15日